マッチ売りの少女

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誰もが知っているアンデルセン童話、マッチ売りの少女…… ある寒い寒い大晦日の夕暮れ時、雪が降り積もる中を小さな女の子が裸足で歩いていました。 汚れたエプロンのポケットには、マッチの束が詰まっています。 「誰かマッチを……マッチを買ってくださいな…」 けれどもマッチはちっとも売れません。 「どうしましょう… 売れないまま帰ると、お父様に叱られちゃう…」 少女はそう呟きながらマッチを擦ります。 一本…二本…三本…… しまいには全部のマッチを擦り、最後にあらわれた、死んだはずのおばあさんと共に天国にのぼっていくというお話。 これは、大晦日の夜、少女にマッチを売りに行かせ死なせてしまった、少女の父親の悲しい物語………
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