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夕暮れの草原で少女は年上の少年に地図の見方を教えていた
だが方向音痴の少年に地図の見方を教えるのは難しい
溜め息をついて視線を少し離れた場所を見る
こちらも自分より年上の少女,方向音痴だが地図があれば迷子にならないらしい
…変な奴…
視線を再び少年に戻す。相変わらず地図とにらめっこ
一瞬強風が吹き少年の持っていた地図が飛ぶ
何でちゃんと持ってないの!!!と少年を怒りながら地図を慌てて取りに行く
やっと地図に追いつき拾った時またしても強風が吹く
振り返ると夕日を見ていた少女の姿と地図の見方を教えていた少年の姿がなかった
慌てて2人の名前を呼ぶがその声に反応する者はいない
辺りを捜すが何処にも2人の姿はなかった
泣きそうになるのを必死でこらがら考えた
そういえばいなくなる前に強い風が吹いてた…と考えているとその突風がまた吹いてた
少女は地図を強く握りしめながら目を閉じた
止んだ時少女の姿もそこにはなかった
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