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朝。
私は素早く着替えると家を出た。
走ってコンビニへ向かう。
ガーッ…
自動ドアが開き、「あれっ、ゆいちゃん?」という優しい声が聞こえた。
さくらとゆうやさんだ…。
「お…おはようございます…」
「「ゆいちゃんおはよう!!」」
2人は笑顔で言ってくれた。
「あの…2人とも怒ってないの?」
私は思っていたことを口にした。
2人も少しの沈黙の後、ゆっくり話した。
「あれはゆいちゃんがしたことなの?」
いきなりの質問にびっくりしたがすぐに首を横に振った。
「ゆいちゃんがしたことじゃないし、ゆいちゃんが謝る必要もないよ」
「わ…私のこと 嫌いにならないの?」
「前にお茶したとき、言ったじゃん」
さくらがゆうやさんの方を見た。
「俺らはゆいちゃんのことを絶対嫌いにならないって!!!
だからそんな心配しないでよ」
ゆうやさんは私の頭にポンと手をのせ、なでてくれた。
私は嬉しくて泣いてしまった。
「てゆうか~、あたしゆうやとお茶誘われたことなんかないんですけど~」
さくらが場を盛り上げるように笑って言う。
「あはは、ゴメンゴメン!!また今度な★」
「うまく逃げるな~(怒)」
店内に響く3人の笑い声。
深まった友情。
幸せな日々が続くと信じれた…。
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