~現実と夢~

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私は普通に握ってても落とす事はないのに、学校の鞄を無駄に力を込めて握りしめていた。   あの出来事が頭から離れない。   そんなにはっきり見た訳じゃないのに、あの女の人の跳ねられた光景が目に焼き付いている。   怖い…   早く帰りたい…   いつもは15分位で帰りつくのに今日は、帰り着くのに1時間以上も歩いてる気がする。   やっと家の前についた。   私は時間の感覚がおかしくなってるのか…すごくすごく長く感じた。   腕時計を見ると   5時09分   やっぱり15分しかたっていない。   当たり前の事なのになんだか不思議な気分になって、それがまた怖くなり   ひんやりと冷たい玄関のドアに手をかけると 急いで家に入った。
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