school days

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「…まーやちゃーん?オレの授業、聞いてくれてるかなぁー?」 この国に来たときの事を思い出していた真綾の目の前に、いつの間にかファイが立っていた。 「サクラちゃんは相変わらず寝てるしー。 オレの授業ってそんなにつまらないー?先生悲しいよぅー」 めそめそと泣き真似をするファイ。 「きゃーっ、ファイ先生泣かないでー」 「私、先生の授業好きですっ」 「私もっ!」 「何よ、私の方がもっと好きなんだからっ!」 …好きなのは授業じゃなくてファイだろう。 やはり最初に真綾が考えた通り、ファイ先生はモテモテのようだ。 女生徒達による騒ぎはおさまりそうにない。 「皆ありがとーvじゃあ、授業続けるから皆席についてねぇー」 いつものへにゃんとした笑顔で告げると、生徒達は大人しく自分の席へと戻っていく。 「てことでぇー、真綾ちゃん、この化学反応式を書いてくれるかなぁー?」 「…わかりました、ファイせんせい」 結局、化学教師になったファイ。 魔法と化学は、実は深く関わっている。 それに器用なファイの事だ、実験なんかも問題ないだろう。 「…これでいいですか?」 「すごいねぇー、正解だよー」 “ファイ先生”がぱちぱちと手を叩いている。 (…何か、変な感じだ。) こうやって席について授業を受けていると、旅を始める前の生活に戻ったかのように感じる。 だけど、授業をしているのは、次元を超えた後で出逢ったファイ。 クラスメイトに、さくらと小狼もいるのだ。
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