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―翌日―
この日の新聞,ニュース,週刊誌の一面に載ったこの記事。
《藪貴町生まれ、現在H組の若頭、楓町で射撃ののち逮捕》
この記事が、こののち藪貴町に暗黒期が訪れるきっかけになった。
そんなこととは知らず、サカキとトモヒロはいつもどおり学校に登校していた。
「なぁ、サカキ。なんか今日いつもよりおかしくねぇ。」
「そうか、俺はそうは思わんけどなぁ。おっす、シンヤ。」
「おっす、サカキ。おい、今日の朝の記事ヤバいことになりそうだよ。」
「何でだ。」
「昨日、カズキさんが楓町で銃撃で逮捕だって。」
と、言い新聞を見せた。
「えぇ、マジで。」
「あぁ、そんなんだよ。これから、この藪貴町、最悪のケースになるかもよ。」
「何でだ。」
と、トモヒロが言った。
「何でかって、カズキさんだぞ。そんなんなって、この町の野郎がおとなしくなっていると思うか。」
「そうだよなぁ。」
と、サカキたちは中学時代の頃を思い始めた。
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