――新たな仲間――

5/5
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
―翌日― この日の新聞,ニュース,週刊誌の一面に載ったこの記事。 《藪貴町生まれ、現在H組の若頭、楓町で射撃ののち逮捕》 この記事が、こののち藪貴町に暗黒期が訪れるきっかけになった。 そんなこととは知らず、サカキとトモヒロはいつもどおり学校に登校していた。 「なぁ、サカキ。なんか今日いつもよりおかしくねぇ。」 「そうか、俺はそうは思わんけどなぁ。おっす、シンヤ。」 「おっす、サカキ。おい、今日の朝の記事ヤバいことになりそうだよ。」 「何でだ。」 「昨日、カズキさんが楓町で銃撃で逮捕だって。」  と、言い新聞を見せた。 「えぇ、マジで。」 「あぁ、そんなんだよ。これから、この藪貴町、最悪のケースになるかもよ。」 「何でだ。」  と、トモヒロが言った。 「何でかって、カズキさんだぞ。そんなんなって、この町の野郎がおとなしくなっていると思うか。」 「そうだよなぁ。」  と、サカキたちは中学時代の頃を思い始めた。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!