――新たな仲間――

4/5
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
「わか...。」  サカキが何か言おうとしたとき 「おい、お前たち何やってんねん。」  と、一人の先生が怒鳴りながら近づいてきた。 「ヤベっ、お前ら逃げろ。」  サカキが、三人にそう言って走り去った。 「えっ...。」  トモヒロと、シンヤは呆然とした顔で、サカキの後を追った。 「ちょっと、君。あいつらに何かされたんか。先生に言ってみろ。」  先生がヨシトの肩を叩き問いかけたとき、いきなりヨシトが、先生の顔面に一発殴りとばした。 「おい、オヤジ俺の体に勝手に触んじゃねぇ。」  ヨシトが、そう言って去っていった。 ―放課後― 「おぉい、先輩荷物持ちましょうか。」  ヨシトが、さっきとは別人のようになって、サカキたちの所に駆け寄ってきた。 「なんだぁ、お前さっきと全然様子が違うやんけ。」  トモヒロが、ヨシトの胸ぐらをつかみ問いかけた。 「いいじゃないですか。細かいことは。とにかく、今日からよろしくお願いします。」  と、言って頭を深く下げた。 「おぉう、よろしく。ヨシト。」  サカキが、微笑みながら言い、 「よぉし、今からちょっくら行きますか。」  校門を通り彼らは、商店街の方へ歩いて行った。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!