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「わか...。」
サカキが何か言おうとしたとき
「おい、お前たち何やってんねん。」
と、一人の先生が怒鳴りながら近づいてきた。
「ヤベっ、お前ら逃げろ。」
サカキが、三人にそう言って走り去った。
「えっ...。」
トモヒロと、シンヤは呆然とした顔で、サカキの後を追った。
「ちょっと、君。あいつらに何かされたんか。先生に言ってみろ。」
先生がヨシトの肩を叩き問いかけたとき、いきなりヨシトが、先生の顔面に一発殴りとばした。
「おい、オヤジ俺の体に勝手に触んじゃねぇ。」
ヨシトが、そう言って去っていった。
―放課後―
「おぉい、先輩荷物持ちましょうか。」
ヨシトが、さっきとは別人のようになって、サカキたちの所に駆け寄ってきた。
「なんだぁ、お前さっきと全然様子が違うやんけ。」
トモヒロが、ヨシトの胸ぐらをつかみ問いかけた。
「いいじゃないですか。細かいことは。とにかく、今日からよろしくお願いします。」
と、言って頭を深く下げた。
「おぉう、よろしく。ヨシト。」
サカキが、微笑みながら言い、
「よぉし、今からちょっくら行きますか。」
校門を通り彼らは、商店街の方へ歩いて行った。
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