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「旅のお方、我らが街の支部までお連れ致しましょう」
そう言って前を歩き出す女の後ろを着いていくと後ろを歩いていたロイがこそこそと耳打ちしてきた。
「あんた運が良いぜ。アイネ様直々の護衛なんだからな。安心しろ」
「アイネって言うんですか彼女」
「ああ。ここだけの話、アイツはこの国の国王の娘だ。義理娘って話もあるがどうだかな」
聞いてもいないことをペラペラと話し、満足そうに笑う。
よほどお喋りが好きなのか街の支部に着くまで下らない話に長々と付き合わされた。
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