*お試し期間*

6/6
前へ
/664ページ
次へ
  セシルにとっては一瞬、 あんなにとっては何時間にも感じた瞬間だった。 セシルはパッと離れると、何事もなかったかのように 「―いただきました。 ん?随分と大人しくなったな」 未だに呆然としているあんなに向かって、そう言いかけて ニヤリ、 とヴァンパイアの証ともいえる犬歯をのぞかせて笑ったのだった。 「こんっの.. 変態俺様ヴァンパイアー!!!!!!」      この夜のあんなの記憶は、ここまでで終わることとなった。
/664ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3972人が本棚に入れています
本棚に追加