3972人が本棚に入れています
本棚に追加
セシルにとっては一瞬、
あんなにとっては何時間にも感じた瞬間だった。
セシルはパッと離れると、何事もなかったかのように
「―いただきました。
ん?随分と大人しくなったな」
未だに呆然としているあんなに向かって、そう言いかけて
ニヤリ、
とヴァンパイアの証ともいえる犬歯をのぞかせて笑ったのだった。
「こんっの..
変態俺様ヴァンパイアー!!!!!!」
この夜のあんなの記憶は、ここまでで終わることとなった。
最初のコメントを投稿しよう!