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神「ちっ、逃げ足の速えやつ・・・」
神田は舌打ちし、建物の上に逃げた怪物にもう一度撃ち込もうと構える
「グルルルゥ・・・」
怪物は毛を逆立て神田を睨んでいたが、
踵を返し村に面している森に消えていった・・・
神「・・・もやし怪我ないか?」
ア「・・・はい」
アレンの様子に気付いた神田はアレンの座り込んでいる所まで歩いていき抱き上げた
ア「神田・・・!!?」
神「日が暮れだした・・・建物中入るぞ」
ア「・・・・・・」
神田はアレンを抱き抱えたまま損傷の少ない建物を探して中に入った・・・
中は蜘蛛の巣が至る所にかかり数年人が住んでいないことを物語っている・・・
埃をはらいアレンを椅子に座らせると神田は暖炉に木をくべ火打ち石で火を付けた、
しかし木が湿気っているせいかなかなか火がつかなかった・・・
ようやくついたところで神田は部屋の奥から引っ張り出して来た椅子に腰掛けた
その間もアレンは何をするわけでもなくただじっと座っていた・・・
神「何を言われた・・・」
ア「えっ・・・」
ピクリと肩を震わせるアレン・・・一度目を瞑り一息して神田を見る
ア「あの怪物に『おかえり』『また迎えに来るから』って言われたんです・・・それが気になって」
神「・・・・・・」
ア「どうしてあんなこと言ったんだろ・・・」
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