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ある日とつぜん姿を消した父。
母はまだ物心つかない俺にこう言った。
『お父さんを責めないでね。お父さんは夢を叶えに行っただけだから…』
そう言った母は女で一つで俺を育ててくれた。
そして俺が中2の時に母は倒れてそのまま還らぬ人となった。
途方に暮れる俺の前にある人物が現れた。
その人は綺麗な美しい女性だった。
どちら様ですか?と尋ねてみると…
『大きくなったわね拓ちゃん。私の若い頃そっくりよ。』
野太い声で泣きながら俺に抱きついてきた。
それが12年ぶりの父子の再開だった。
つづく
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