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「お疲れ咲」
杏奈が咲に声を掛ける
「はぁ、本当参っちゃうよ」
と疲れた様子を見せる咲
「全く委員会の仕事してくれないし怒鳴っても喋らないし」
「あいつに何言っても無駄っしょ」
「そうだよね、今まであいつが喋ったのって授業で答えた時ぐらいだよね」
「そうそう、しかもその声がまた暗くてさ」
と影で妖魔の悪口を言う咲、杏奈、花梨
一方で全く話に興味のなさそうな優良は
「あぁ、うん」
とあいまいな言葉を返すだけだった
「どした優良、元気なさそうじゃん」
と優良を指摘する咲
しかし優良は
「そんな事ないよ」
と否定する
「ならいいけど」
この時優良は毎晩見るある夢を思い出していた
その夢には決まって優良のことを呼ぶ人間では無い何かが現れる
それは日を増すごとにはっきりとし、ついに相手の顔が見えるところまできていた
『何だったんだろあれ』
頭の中で考えていた、同時に変な胸騒ぎも覚えていた
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