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「呪われるわけないわ。私は神を超越した女なのよ?」
小町は慎二の方を向いて腕を組みながら自慢気に言い放った。
「絶対超越できねーよ」
「してみせるわ。というか、もうしてるわ」
「だから、できねーって」
「うるさいわね!神の鉄槌喰らわすわよ!」
小町は腰を少しおとして、まるで空手の中段突きを打つような体勢をとっている。
慎二は3秒後起こるであろう事がかなり鮮明に予想できた。
「小町さん、俺が悪かったから拳をおろし──」
「おんどりゃぁーー!!」
「ぐふぉ!!」
右拳に全体重をのせたキレのある正拳突きが見事にみぞおちに入りました。
慎二はそのまま前のめりに倒れていきます。
常人なら死んでもおかしくないくらいの威力だったが、『このまま死んだら誰がこの超危険生命体(小町)を止めるんだ!』という意気込みで耐えました。
「ほう、私の右を喰らって生きているとは。貴様なかなかやるな」
「本題からズレてませんか?」
目の前で生徒が殺害されかけたのに校長は至って冷静です。
いや、それは教師としてどうなんだよ。
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