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慎二は右ポケットに手を入れて、その中にあった『アレ』を握った。
そして、ポケットから『アレ』を覗かせる。
「校長!貴様をここでころ───」
校長の机の上に片足をかけていた小町が完全停止した。
慎二はさらに『アレ』をポケットから出す。
ピクッと小町が反応する。
『アレ』を半分以上ポケットから出す。
ピクピクッ
小町の反応がさっきより敏感になる。
とうとう慎二は『アレ』を完全にポケットから出した。
『アレ』を自分の目の前に持ってくる。
バッと小町がすごいスピードで慎二に向き直る。
「そ、それは……。その緑色のぶつぶつの細長いそれは……」
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