たちまち小町

小町と慎二

「あら？慎二にはこの素晴らしいアイデアが理解できないの？」

「ああ。例え小町の考えが理解できてもしたくねー」

「つれないわね～。部員第一号よ」

「ちょっと待て。なぜ俺が部員にされてる？入らないからな」

「あんたの拒否権なんて幼稚園のころから私に剥奪されてるのよ」

「されてねーよ」

「それはどうかしら？」

そう言うと小町は嬉しそうにある名前を言った。

「美島さ～ん、美島綾さ～ん」

「おい！おまっ！」

「は～い。なんでしょうか？」

美島 綾 (みしま あや)と呼ばれたおっとりとしたオーラがあるいつも笑顔で優しく髪は小町よりちょっと長めの茶髪の女の子がテコテコと走ってきた。