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綾は嬉しそうに顔をほころばせながらものすごい量のよだれを垂らしていた。
「……寝てるのかな?」
「どうしたのよ、慎二。ついつい押し倒しちゃったの?」
「人聞きの悪いこと言うな。なんか寝てるみたいなんだよ」
「……眠りについた姫は王子様のチッスで蘇ると言う…」
「なっ!…はぁ!?」
慎二の顔がみるみる真っ赤になっていく。
あまりの高温で軽く湯気が出ています。
「な、なななに言ってんだよ!」
「あら、本気でやる気なの?それは犯罪よ」
「お前が促してんだろうが!」
「おはようございます。慎二くん」
「うおぅ!!」
後ろを見ると綾が既に起きていてしっかりと開かれた大きな目でこちらを見ていた。
どうやら小町と話している間に起きたようだ。
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