小町と慎二

8/11
前へ
/96ページ
次へ
「……眩しすぎて全然わかんねー」 『分からなくてもいい。また、すぐに会えるだろう』 「正直、会いたくないです」 『いや、拒否権とかないから。必然みたいな感じだから』 マックが急に口調を変えてきた。 まあ、ウザいです。 「とりあえず、元の場所に返してくれ」 『わかった。いいだろう』 そう言うと、さらにマックが光だして全てが白色に包まれていった。 慎二はゆっくりと目を開いた。 そこには、升目状の灰色の天井が見えていた。 そして、視界の端の方に一人で何か考えている小町が見えた。 「あ!起きた、起きた。ねぇ、聞きたいことあるんだけど」 「……寝起きは…辛いから…無理」 「決め台詞なんだけどね」 「話を聞けよ……」
/96ページ

最初のコメントを投稿しよう!

98人が本棚に入れています
本棚に追加