289人が本棚に入れています
本棚に追加
/208ページ
「ど…どうして!?」
蜂田さんがいきなりキョドキョドしだした。
「なかなかあんな館無いですよー!皆で行ったら絶対に楽しいですって!」
「し…しかし。」
「駄目ですかっ!?」
私は目一杯に涙をためた。
上目遣いで蜂田さんを見つめる。
よし。もう一押しだ。
「夜になったら…肝試しとかしましょうよ!それでね…道に迷ったふりすれば…。」
一瞬考えこんだ様に見えたけど…。
「………よっよし!わかった!皆で行こう!楽しみだなぁ!」
蜂田さんの顔に笑顔が戻った。
額には汗が滲みでていて忙しくハンカチでそれを拭う姿は、激しく動揺しているのが目に見えていたけど。
最初のコメントを投稿しよう!