お話

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カーステレオからはジャズがながれていた。 多分何かのデートマニュアルでもしっかり勉強してきたんだろうな…。 蜂田さんはニヤニヤしながら前を向いてハンドルを握り締めていた。 街灯の光が車に入ってきてうつしだされるその顔は脂汗でテカテカしている。 あー。気持ち悪い。 だけどこいつにすべてがかかってるから…。 何としても言いくるめないと。 まあ、多分大丈夫だよね。 私の言う事…聞いてくれなかった事無いし。 「あっ!ここだここだ!」
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