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「俺は、考えてることを言葉にするのが苦手だから…」
大地は苦笑するとそのまま下を向いてしまった。
「俺には、大地が何言いたいか分かるから」
シンは、そんな大地を励ますように笑ってみせた。
そんな二人を見てると僕達がこれから言おうとしてることは、つくづく悪なんだと改めて気づかされる。
「連れてきたぞ!」
不意に圭吾と由美が頼まれたことを終えて帰ってきた。
二人に続いて三人の女の子と一匹の犬が入ってきた。
「ありがとう。じゃあみんな揃ったし、話しを進めようか。とりあえずあんたらの正体を教えてくれないか?」
全員揃っても尚、シンがきちんと仕切っていた。
なかなか頭がキレそうな奴だが、今は話しが通じそうな相手で助かる。
「じゃあとりあえず私からね。芹沢 春っていうの。よろしくね。ここに来た理由や、私達の正体は彼が話すわ」
芹沢さんはそう言って僕の肩をポンと叩いた。
説明するのがめんどくさかったんだろう。
「え~っと…僕は高木 龍二。よろしく。僕達は、『地上攻撃反対派』なんだけど…」
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