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「一応、簡単に成り行きを話すつもりだったんだけど長くなって悪かった。ちなみに僕は、どっち付かずの状態だったとこを拾われて反対派になったってわけ」
いきなりついて来いなんて言うわけもなく、ことの始まりを順に沿って、それでいて分かりやすく説明することにした。
まだ少し幼い由美には、理解出来たか分からないが…
「ちなみに私は、親が反対派だったから、その流れでね」
僕と芹沢さんは彼らの信用を得る為に多くを語らなくてはならない。
だから自分の今までに至る経緯を話すのだ。
「なるほどね。実を言うと俺達は、なんで大人達が戦争をしてるのか知らなかったんだよ。それを聞けただけでもあんた達を追い払わないで良かった。でも、あんた達のここに来た目的がまだ聞けてないな」
こっちもシンが相手で助かった。
これほどスムーズに話しが進むのは彼が冷静なおかげた。
「あぁ、本題がまだだったよな。でもその前にそっちも軽く自己紹介してくれないかな?実を言うと仕事とか関係なしにどうやってゴミ箱の奴らに捕まらないでいれたのか気になるんだ」
これはあくまでも相手と対等にいるということを分からせる作戦……なんかじゃなく、本音だ。
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