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「そうか…しょうがないな。
じゃあ、悪いがそいつの言う通りに数人捕まえてくれ」
僕は、先ほど電話で話した内容を澤木に話した。
澤木 裕司
僕の先輩であり、このチームの責任者だ。
「はい…」
冷静な判断と技術が功をなして今のポジションに落ち着いた。
負け組の中の勝ち組という部類だろう。
「あ、ついでに…これはその件と関係ないんだが、若くて張りのいい女がいたら拾ってきてくれ。高く買うよ」
技術は僕も認めているが性格がどうも合わない。
自分以外の人間は、全て物だと思っているんだ。
「分かりました…」
つまり…
僕は澤木が嫌いだ。
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