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「すいません、芹沢さんにわざわざついてきてもらっちゃって」
「へーきへーき。私が言い出したんだもん。ずっとあんな不健康なとこにいたら太っちゃうわ」
芹沢 春
彼女は僕の同期でひとつ年上の19歳、主に開発を中心にやっているが経済面の管理もこなしている。
童顔な顔に似合わずなかなか仕事の出来る人だ。
「ははっ、そう言っていただけるとありがたいです」
彼女は自分の作った薬が与える影響をどう思っているのだろう。
そしてその薬を投与され、実験されるのがダストチルドレンだということに気付いているのだろうか。
「龍二君ってなんで急に敬語で喋るようになったの?」
この時には、もう気付いていたのかもしれない。
ただ決定的な事実を突き付けらても仕事を続けられる程、芹沢さんは強くない。
「開発にたずさわる人とただの下っ端が仲良さげに喋ってたら上に怒られちゃいますよ」
「もう!悲しいことをニコニコして言わないでよね。同期でまだ生きてるの龍二君だけなんだから…」
だって芹沢さんは優しいから。
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