私が言葉を話せるようになって…

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私が言葉を覚えて少しづつ話せるようになってから、家族全体が不安定に狂いだしたのかもしれない…。   最初は ぱぱ まま 等、他愛もない言葉…。   次第に疑問に思ったことを口走る日がやってくる…。   『ママ?なんでこっち(右)だけ見えないの?』   私はどうやら幼稚園でみんなと遊んでいたとき異変に気付いたようだ。   私は普通、見えないほうの目は瞳孔が大半開きっぱなしのような状態で、ある程度暗くないと、とても開けてられく、目蓋は閉じている状態なので、なぜいつも片目だけ閉じているのか?みんな疑問に思ったのでしょう…。   『なんで片目閉じてるん?』   『女みたいで変(ウインクに見えたらしい。)やし開けろよ』   いろいろな言葉が交錯し…。   すかさず保母さんによって、片目が見えないことを止むを得ず説明したらしい…。   そこでようやく自分は気付くことに…。   そしてついに私は母に口走ってしまう…。   『ママ?なんでこっち(右)だけ見えないの?』   母はただただ私に『ごめんね…』と言い泣き崩れる姿を私は見た…。   お母さん…親不孝な子供でごめんなさい…。
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