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「なんだなんだ、知り合いかい君たち」
「あ、はい。大学に入って同じ授業がいくつかあって、割と仲いいです」
店長の言葉に唯は堅苦しすぎない敬語で返す。その様子からここで働いて結構経つのだなとわかる。
「知り合いなら話は早いね。色々教えてあげてね八島さん」
「あ、はい。とりあえず…あ、でも私裏の仕事が途中…」
唯は先ほどまでいた店の裏を見ながら言葉を濁した。
「そう?じゃぁとりあえず今別のヤツ…今あっちに誰かいる?」
「あ、はい何人か」
「ずいぶん静かだけどさぼってるんじゃないだろうな」
疑いつつ、店長は少し足音に気をつけるようにして店の裏にいるバイトたちの様子を見に行った。
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