ここから眺める君と

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火曜日の放課後の屋上。 大きなエナメルのバックを足元にどかっと置く。 それから右手にパンらしきもの、左手に500mlの飲み物のパックを持ち、右足を左足にからませるようにして彼は柵に寄りかかって立っていた。 夕暮れ時の橙色の太陽と、色に染まることのない風が、彼の少し長めの黒髪をゆらす。
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