2.浅井会長のニセ本尊作成疑惑について

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しかし、かつて妙信講(顕正会)と日蓮正宗における法廷闘争の和解条項には「妙縁寺所有本尊十一幅」とあったのです。   そして、顕正新聞平成15年2月15日号には、同年1月30日「儀礼室会議」なるものが行われた際の模様が次のように報道されています。 「顕正会で格護する日布上人・日昇上人の四幅の導師曼荼羅について等、大事な指導を長時間にわたってなされた。」と。 さて、顕正会員の皆さんにはここでいう「導師曼荼羅」とは一体どの様なものなのか分からないと思いますので、以下に詳しく説明いたします。   私達が通常、寺院や自宅において拝する御本尊様は「現当二世の御本尊」とも申し上げるのです。そのいわれは、御本尊様の右肩に「為現当二世」と書かれていることに由来します。 これに対して導師曼荼羅(御本尊)については、「即身成仏の御本尊」とも申し上げるのであります。 その故は、導師曼荼羅とは葬儀などに御僧侶が用いられるため、通常私達が礼拝する御本尊に「為現当二世」と書されているところに、導師曼荼羅の「即身成仏之印文也」とおしたためになっている脇書きが見られるのです。 また、さらにいえば、通常私達が拝する御本尊とは相貌(そうみょう)が異なり、中央首題の両脇に「五道冥官」「閻魔法王」が勧請(導きいれ)されているのであります。 現在の大宮にある本部会館完成以前、村松禎道なる僧侶もどきが存在した頃には、現在の本部会館に安置している日胤上人書写の御本尊、すなわち「現当二世の御本尊」を導師曼荼羅として持ち歩かせていたのです。   しかし、顕正会では大宮の本部の仏間に日詳上人書写の御本尊を安置し、これまで隠していた四幅の導師曼荼羅を出さざるを得なくなり、「儀礼室会議」なる席で止む得ず発言したものと思われます。   しかし、ここにまた矛盾が生じるのです。 前述のごとく浅井会長は「(前略)葬儀の時に必要であろうと、日布上人『大日蓮華山大石寺』の脇書きがある導師曼荼羅の御形木本尊六幅が授与された。」(趣意、『顕正新聞平成19年10月5日号』)と言うのです。
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