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「それが隣から聞こえてきた物音に関係しているのね。」
「!!」
怒っているような、恐れているような顔でカズキが立ち上がった。
「隣にもいるんですか?」
「それはわからないけど、ドタバタと大きな音が聞こえたわ。」
「じゃあ、ここも危ないかも知れない。ちょっと隣を見てきます。」
そういって俺はベランダに向かった。
この団地は全部で3棟と大きな公園が2つでできている。1棟と2棟はL字になっていて、大きな公園を囲む様に建っていて、3棟はそれらに蓋をするような形で横ボウに建っている。
だから、自分達がいる2棟ベランダから外を見ると向かいに1棟と3棟が見える。
下を見ると大きな公園が見える。
俺はまず向かいの1棟と3棟を見渡した。
しかし、直ぐには何か異変に気がつかなかった。
だが、下の公園を見た時に俺は凍りついた。
そこにはさっきまで俺達を恐怖のどん底に追いやっていた生物が少なくても20体はいた。
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