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俺は直ぐに隣の家を覗いた。
うまくは見れなかったが、何か異様な雰囲気に包まれていて、この部屋も危ないと感じた。
部屋に戻りみんなに俺が見たものを話した。
「この部屋も危ない、直ぐに安全なところに逃げよう!」
「だけど、父さん安全なところってどこ?!」
「わからない。でも、この団地から逃げたほうがいい!」
「さっき、私の親戚に電話してもつながらなかったし、このあたりは軍隊の人達で見張られているわ。」
話をしている間に恐怖が攻めてくる。
俺はじっとしてるのがとても嫌になり取りあえずここから動きたくなった。
「もうここから出よう!じっとしていても追い詰められるだけだよ!」
そう言い放つとみんなを立たせて、玄関の方へ歩いていった。
玄関の覗き穴から通路を見る、小さな覗き穴で見ることができる範囲は全て目に入れた。
「よしっ」
自分で自分に言い聞かせ、みんなのところへ戻った。
「今、この団地はどんな状態なのかが知りたい。そして、逃げる事が可能なのか。」
「2つのグループに別れて、情報を集めよう。」
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