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「俺とリョウとおばさんは外に出られないかみてくる。父さんとカズキは他に生きてる人がいないか探してきて。」
「兄ちゃん時間決めよう。今、2時だから4時になったらこの部屋に戻ろう。」
もう落ち着きを取り戻し、瞬き一つしない目でカズキは俺に話しだした。
「どうせ携帯もつながらないし、電話もつながらないだろう。」
そう言ってカズキは立ち上がり、父さんと外へ出ていった。
「よし!俺達も行こう!まずは周りはどれだけ囲まれているか見に行こう。でも、見つかってからじゃ遅い。なるべく見つからないように探りに行こう。」
家の中にある限られた武器をリュックに詰めて俺達のグループも家を出た。
「兄ちゃん、まずマムシ森から見に行こうよ。」
マムシ森は2棟のすぐ隣にある森というより林と言った方がいいくらいの貧相な森だった。
そこには「マムシ!注意!!」と書かれたボロボロの看板がある事からその名前がついた。
「そうだな。あそこなら隠れやすいし、以外に抜け道がありそうだ。」
恐怖で潰されそうな期待だが、無理矢理大きくみせてマムシ森に向かった。
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