いつも通り

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「そういえばかなり前におまえに言われた事があったっけな」 カイト「ん?なんかあったか?」 「忘れてるだろうな。誰が好きなんだって話」 カイト「あー。言ったな」 どうやら思い出してないだろうけど、それっぽく言ったんだろうな。 棒読みだ。 だけど俺は続ける。 「俺、梨華好き…かも」 カイト「え…いまさら…?」 凄い呆れ顔で言われたよ!? 「だ、ダメか?」 カイト「おまえの気持ちはわかってるさ♪再会した3日後くらいからな♪」 さすが海斗というべきか。親友と言うべきか。 カイト「おまえは不器用だからな。でも気持ちは伝わるだろう。勝手にな」 何か見透かされたように語る海斗に苦笑いを浮かべながら棒立ちしている梨華を見てみる。 「俺も好きものだな」 と、軽く笑ってしまう。 何かと出会い、何かと関わるのが大切で、重要で、楽しい事であるのを俺は此処でわかった気がする。 だから大切にしたいんだよな。 友達を… 想い人を… 【完】
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