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俺はようやく学校に着いた。でも遅刻はもう避けられない確定事項な訳で。
激突された時の足の痛みはもう無視できるレベルまで下がったらいいものの、それより俺の鞄に入れておいた西園寺のヘルメットをどうしようか。
とりあえず学校に入り、教室へ。
ガラガラガラ!
「すみません、遅れまし―――」
?「遼~~~~~~~~~~~~♪♪♪♪♪」
開けた瞬間、目の前には梨華がダイビングして来ていた。
こんな日常的危険を持ち前のフットワークでかわし、そのまま地面と落ちるのを防ぐため、すぐさま梨華の襟を掴む。
そして1次災害と2次災害を無事に防ぎ終わると教室内から拍手が。
「どもども」
軽く会釈すると、
リカ「そろそろ放せぇ~」
と、言われたので梨華の机の上で手を放し、
リカ「はぶっ……うぅ…」
机が腹を直撃したようで何よりだ。
昨日はいらぬ神経を使わせてくれたからな。
お返しだ。
すると、ちょんちょんと袖を引っ張られた。
振り返ると、
「ん?おっ、凜か。おはよ」
リン「………コクリ」
自分から呼んでおきながら何も話さないのはどうかと思うのは俺だけか。
それより先生何も文句言わないんだな。
と、先生を見ると何かを見て震えていた。
その視線の先には梨華が物凄い形相で先生を睨み付けている姿が。
なるほど権力でどっかに飛ばすと脅してるわけね。
ドンマイ…先生…
俺は無言で席に着く。
そしてまた新たな事に驚く。
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