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「とりあえず…帰るわ」
まずこの戦国時代の戦場に放り出された位危険なここから取りあえず逃げたいんです。
俺は鞄を持ち、教室を出る。
すると、
リカ「待ちなさい!!」
来ると思ってたよ。俺もその質問は予想通りだ☆
「だが断る!!!」
決まった。
決め台詞にしては有名過ぎるか。
ヒュン………
(ん?なんか横通ったような………あれ…?頬が少し切れてる……なんでだ…?)
視線を前に向けると壁には何か刺さっている。
「に、日本刀……」
冷や汗と頬から流れて来る血とが混ざり合い、顎に届き、落ちる。
もう苦笑いするしかないです。
リカ「待ちなさい?」
「はい……」
と、振り返ると、そんなどっかの店員さんみたいな極上スマイルを向けられてもどう対応していいかわからねぇよ。
すると2人が横に来るなり、
リカ「あなたがあの浅葱遼だったとはね」
「あのって何の?」
リカ「まぁそのうちわかるとは思うわよ。さっ、帰りましょう」
いや、待て。俺の意見を聞いてから話を終えてくれ!
2人は俺を置いて、壁に突き刺っている刀を取るなり、鞘におさめて玄関の方へ歩き出した。
器物損壊罪で捕まるだろ、普通。
学校は何をしてるのやら。
そして玄関に到着。
すると梨華と凜が右手をゆっくりと上げた。
何をする気なんだ?
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