補足説明等々

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「憂鬱だな」 日の光が射し込む道で、対象的に暗い男が呟いた。 その隣には、そんな相棒に苦笑する少年がいた。 この二人は、レン・グランベルトとミエル・クリスフォードだ。 先程、ミエルを少年と言ったが、これは語弊である。 二人とも16歳であり、無論高校には通っている。 と、言ってもこの広大な国には高校という物は存在しない。 十個の学園と五つの学園都市の中に高等部としてあるのだ。 これは魔法の使用により、教育制度が大きく変わった事に由来する。 魔法とは上手く使えば便利であるが、使いこなせなければ甚大な被害が生じる。 その様な物を扱うには中等部までの義務教育では足りないのだ。 よって初等部(学園都市は幼稚園から)から大学院まで完備された学園、学園都市が求められたのである。 そして二人はその中の一つ、セントルシア学園都市に通っている。 死刑執行人には中等部の時に部長に見出だされ、その時から所属している。
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