セントルシア学園

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「すいませんでした!」 始業式終了後、二人は謝る。 そんな中、二人の前にいるのが先生だ。 先生の名前はクリス・G・B・シュナイダー。GISの最精鋭集団『ハイレディン』の隊長だ。 その肩書きが示す通り、圧倒的な力を誇る。 その先生…クリス・G・B・シュナイダーは二人の前で微笑んでいた。 「何で遅れたの?」 明るく、短く、最も威圧感が出る様に聞く。 「え…?」 その質問にミエルは思わずそう言ってしまった。ミエルは嘘が上手いために普通ならこんな反応はしない。 だが、してしまった。 その理由は、先生の肩書きにある。くどいようだが、クリスも元GISなのだ。 つまりこの先生なら、何故遅刻したか、がわかっている筈…というより知らない筈がないのだ。 そう思っていたミエルに『何で遅れたの?』という質問は完璧に意表をつく形になったのだ。 一応言っておくが、別にクリスはそれが知らなかった訳でもわからなかった訳でもない。 ただ、面白そうだった…と言う理由だ。 兎に角、二人はこの質問の答えに窮してしまった。
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