†船上での激闘、という名の休息†

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ギルは新聞の見だしに目を通していく。 ギル 「………ん? ノルベルス盗賊団、処罰決定……?」 リィナ 「ああ、ちょっと前に海上列車でSATSの生徒に捕まったっていう?」 ギルは興味なさげに新聞を折り畳むと、テーブルの上に置いた。 ギル 「帝国軍に比べたら可愛いもんさ。」 と、その時。 頭上でバサバサとなにかが羽ばたく音がした。 リィナ 「ん? あ、クロちゃんだ。」 クロちゃんと呼ばれたのは、金色のリングを足にはめた一羽のカラスだった。 クロ 「ちゃんづけはやめてぇな。 これでも聖獣やさかい。」 テーブルの上に降り立ったクロは、なめらかな大阪弁で話し出した。
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