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ギルが傷ついたホーリーライガーに一歩近づくと、ホーリーライガーは大きく吼えた。
その声は、おそらくはまだ大人にはなっていなくても、危険度Aの聖獣のそれであった。
ギル (マズいな……。 傷つけずに確保するのはほぼ不可能。 どうする……?)
刀を鞘に収めたままホーリーライガーに向けて距離を測りながら考えていると、弱い力で腕を引っ張られた。
目だけ動かして誰なのかを確認する。
ギル 「……なんだよ」
リィナ 「ん、危なくなったら助けてね」
リィナはすっと歩をホーリーライガーに向けて進めた。
ホーリーライガーの2つの瞳がギラリとリィナを睨みつける。
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