七夕の二人

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涙もかわいてきた時に 彼が『なぁお前俺を誰だか知らないの?』って聞いてきた。 『知らないよぉ。だって 道端で 倒れていた 貴方の事なんて知る訳ないじゃん』 『お前テレビとか見ないの?』 『テレビね ここ離島だから 殆ど映らないんだぁ』 『あぁなる程なっ。だからお前 俺の事知らないんだなっ』 『うんごめんね知らなくて。もしかしてテレビに 出ている人なの?ねぇ②有名人?』って聞いたら 『いやぁテレビになんて出てねぇし お前をからかってみただけだよ。ほら俺って男前じゃん?だから芸能人に見えるかなぁなんてな…』 って にこって笑うから 私の胸が急に ドキドキドキドキと心臓が早くなっていった。 何 これ 走ってもないのに 鼓動が早くなっていく。 『ご飯食べていいか?俺 腹ペコ(^O^)/』 そう言って彼は ご飯を美味しそうに食べていた。 『ご馳走様 お前ん家の飯 めちゃくちゃ美味しいな。こんな美味い飯 俺初めて食べたよ。有難うな』って 優しい彼の顔で はにかんだ
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