お互いの気持ち

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今は 生物理論の講義中。 理数系が超苦手な私は 教授の話す内容が 何を言っているのか 理解出来ず。窓の外を ちらっと見た。 『きゃぁ❤きゃぁどうしてここにいるのぉ…有り得ない。カッコイいい…サイン下さい』 女の子達の騒がしい声が 窓の外から聞こえてくる。 あのサングラスをした人誰だろう… あの人の回りに 学校中の女の子達が集結したんじゃないかって思う程の人だかり。 その彼が 真っ直ぐ こちらに向かって歩いてくる。 そして二階にある教室の窓の外で 彼を見つめている私と目が合った彼は 『香夏ぅ お前に会いに来たぞ。今すぐ降りて来いよ』と叫んだんだ。 その瞬間 騒ぎに気付き 同じ様に 窓の外を見ていた 教室の女の子達が 『えっ香夏 翼と知り合いなの?ねぇ②どういう事?』矢継ぎ早に 質問攻めにあった。 どういう事とか聞きたいのは私。 翼が なんで 学校にいてるのかも分からないし、女の子達から きゃぁ② 言われている 理由も分からない。 頭にハテナマークがいっぱい飛んでいた時 『お前早く降りて来いよって言ったのに遅せぇよ』って抱き締められた。 きゃぁ翼さんが香夏を抱き締めてるぅ…なんで なんで ザワザワ ザワザワ 女の子達が パニックっていた。 私は なんだか だんだんムカついてきて翼に 『あんた どうして ここにいるのよ。授業中だよ。何しに来たの?』って言って軽く 胸を叩いてやった。 『あは相変わらずだなお前。香夏に会いたかったから 来たんだ。理由は これで 納得したか?じゃじゃ馬姫』て言ったと同時に 私をお姫様抱っこして 教室をあとにしたんだ。
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