君と離れてる

東京生活

初めての都会。初めての東京。見る物全てが 目新しくて さっきから 私は きゃっきゃ きゃっきゃと 一人騒いでる。

『ねぇ②翼 あれはなぁに？ねぇ②翼 こっちのおっきな建物 凄いね』と ずっと 質問攻めにしていたら 遂に

『お前うるせぇ。これから こっちに住むだから その内分かる。俺は 今日レコーディングを抜け出して来たんだ。今から関係者の奴らに、こっぴどく怒られるかと思ったら 気分が 滅入ってくるって 言う時に お前一人 ピーチクパーチク喋りやがって、これからお前を雀のぴー子ちゃんと命名する。』って言いながら 翼はニヤリと 笑った。

『ねぇレコーディングって何？誰に怒られるの？』と 懲りずに 質問攻めにしてみた。

『ぴー子黙れ 黙らない奴は 後で お仕置きするぞ。』と言いながら、私の唇は塞がれた。

さっき家の中でされた時は 軽いキスだったのに 今されているキスは舌が口の中に入ってきて 私は 全身から力が抜けた。

『ディープキスだけで 力抜けるなんて お前やっぱり可愛いいな。この続きは帰ってから たっぷりしような。ほら俺のマンションに着いたぞ。』

そう言われて見上げたマンションは 今までに見た事のない高級マンションだった。