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始まりの死
頭がくらくらする
昨日の酒で二日酔いになったかわからんし、単なる風邪かもしれない
智弘は昨日の居酒屋での失敗を思い返す
「あの女め…」
そう言うと智弘はしぶしぶ起き上がり顔を洗う
朝起きたら気分が悪い…
そんな事を考え始めるようになったのは20代を過ぎた頃からだろうか?
急いで会社に出掛けなければならない
智弘は顔を洗いヒゲをそり始める
朝は朝食を食べるかどうかがサラリーマンの悩み所であり、一分一秒が大切なのである
準備が万全で家を出る
朝は自転車を辞め、健康の為に歩く事を日課としている
その時、急に携帯電話がなり始めた
親か親戚が倒れたか?!
そう思った智弘は携帯に手を延ばす
課長からの電話だ
お得意様の会社に寄って新しい企画の説明をしてこいとの事である
電話が終わり、すぐさまお得意様に電話をかける
次の瞬間
「いた!?」
智弘は床に倒れこんだ
そして、この話がこれから起こる連続的死の始まりであった
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