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6.オッ君の決断
そんな事から 2週間程、経ったある日の事
「犬のオジチャン」こと「小野寺サン」から
実は 子犬達が 売れてしまい
手放さなくては ならなく成ったと 伝えられた…
いずれこの日が来るのを 薄々解っては、いたオラゃ オッ君であったが、やはりショックは大きくて
特に オッ君は その場に しゃがみこんでしまった
其れでも、小野寺サンは 話しを続け
『一匹さ 7万円ではぁ 売れたさぁ』
『ダカラ 14万円になったべさ』
と 続けた…
オラは、心の中で…[ん? 14万円? 3匹なら 21万だべ? オッチャン 間違ぇてら]
と…
勿論、オラょり算数の得意なオッ君も 同じ事を 思ったに違いないんだけど…
ところが 小野寺のオジチャンは 小学生二人の思いを 見透かす様に『んだで 1匹 売れ残゙った』
『はァ ハチさ 売れ残゙ったさぁ』
と 笑いだした…
唖然とする オラ達2人に 小野寺サンは 続けた…
『マサル(オッ君の本名) 家さ 連れてってけれ』
『奥住の バッチャマにゃ話しさ とぉしてある』
『連れてって 良いど 可愛がってけれ』
と 続けた
オッ君は 真っ赤な目をしながら黙って 小野寺のオジチャンを 見詰めていると …
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