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違う。
彼は、違う。
「クレイ……」
「!」
私がクレイヴァを見ると、彼の表情が変わった。
「……今日は挨拶だけにしといてやる。力が戻り始めたら…シャルティアは連れて行く」
そう言い残し、クレイヴァは消えた。
夢だったんじゃないかとすら思った。
今日1日の出来事全てが。
だけど、左腕に集中した傷がズキズキと痛み、夢ではないということを物語っていた。
明日目覚めたら…普通の朝だといいな。
この傷も痛みもなくて、
床の血の跡もなくて、
普通に笑って高校生活を送りたいな。
いつの間にか私は、眠りについていた。
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