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彼の車は早かった。
窓から入ってくる風。
人や街並み。
そして、雅人との想い出。
全てが通り過ぎて行った。
『なぁ、これから走りに行くけど、一緒に来るか?』
「行って……みようかな?」
『よっしゃ、じゃあ。決まりな。
あっ、俺、翔。泣き虫は?(笑)』
「ムカッ、泣き虫じゃないもん。梓だもん」
『そっかぁ、梓、よろしくな』
貴方は、私の髪をクシャッとするように撫でてくれたよね
久々に誰かに触れられた気がした。
今、思えば貴方の事。……好きになっていたのかもしれない。
翔が運転している、姿。
ハンドル捌き
全てにドキドキしていた。
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