第六夜・心の窓

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「お前が聞かなかったから教えなかっただけだろ?」 あ……間違って言葉に出しちゃった……まあ、いいや、『窓』閉まったし。 「でもさ、危ない所行くんなら先に言えっての。さすがにびっくりしたぞ」 「それは、君の自業自得」 ああ言えば、こう言いやがる……。 「いや、しかし焦った。あいつら、集まると結構ヤバいのな……」 「当たり前じゃん。光だって集まりゃレーザーになるんだから、エネルギーが集まりゃ強くもなるに決まってる。精神的に弱い奴なら、自殺とか、錯乱とかするらしいよ、ここは」 「……なる程、そういう事ですか……って、そんな所に真夜中に来るなバカ……趣味悪いぞ!?」 「しょうがないだろ?アルファ君の走りを実感したかったんだから」 ……車バカ……。 とにかく、お騒がせしてしまった(あれ)の皆さん。 悪かったね。 文句は隣で運転してる車バカの生臭坊主に言って下さい。 それから、あんた達が成仏なんて出来ないのは知ってるけど、出来るだけ大人しくしていて下さい。 精神的に弱い方には、危ない場所になってるようですから……。 真面目な話、ここで亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。 第六夜・終わり
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