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ここは華の教室。
教室内には、乙女達が笑みを浮かべながらはなしている。
その乙女達の中にこんな話をしているものがいた。
「知っていて?今年入学された奏加音の姫君のこと」
「もちろんですわ。優しく、勉強もできて。誰もが魅とれてしまう容姿…でしたわよね?」
「ええ。2、3年のお姉さま方もお近づきになりたいと願うらしいですわ。それに…鈴様が華様の付き人なんですって」
「まぁ。あのたくさんのお姉さま方の申込みを断った鈴様が」
こんな会話が繰り広げていた。
そしてしばらくしてから、話題の人物達が教室へと来る。
「鈴ありがとう。」
『いえ。これも仕事の1つですから』
にっこりと笑う鈴。
しかし、華は鈴の言葉を聞き表面上は微笑むが内心すこし悲しく思った。
'私たちの関係は、主人と付き人なのね…'と。
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