*入学*

2/2
前へ
/4ページ
次へ
ここは華の教室。 教室内には、乙女達が笑みを浮かべながらはなしている。 その乙女達の中にこんな話をしているものがいた。 「知っていて?今年入学された奏加音の姫君のこと」 「もちろんですわ。優しく、勉強もできて。誰もが魅とれてしまう容姿…でしたわよね?」 「ええ。2、3年のお姉さま方もお近づきになりたいと願うらしいですわ。それに…鈴様が華様の付き人なんですって」 「まぁ。あのたくさんのお姉さま方の申込みを断った鈴様が」 こんな会話が繰り広げていた。 そしてしばらくしてから、話題の人物達が教室へと来る。 「鈴ありがとう。」 『いえ。これも仕事の1つですから』 にっこりと笑う鈴。 しかし、華は鈴の言葉を聞き表面上は微笑むが内心すこし悲しく思った。 '私たちの関係は、主人と付き人なのね…'と。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

68人が本棚に入れています
本棚に追加