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「大丈夫か?」 「うん?あぁ、これ?大丈夫だよ。えっ?!まさか心配して追いかけて来てくれたの?!」  瑠偉は目を大きく開き、湯村を見つめる。  湯村は見事に図星を突かれて恥ずかしくなってしまい、何も言えないでいた。 「少しだけ痛かったんだ。だけど、大丈夫だからね」  瑠偉は湯村に心配かけたくないのか必死に「大丈夫」の言葉を繰り返す。  その小さな心使いがまた、湯村には嬉しかった。 「俺、目薬持ってるけど……」 「……そんなに心配?」 「まぁ……ね。ほら、刺激のないやつだから。でも、意味ないかも」  目薬を手に乗せ、そっと差し出す。  瑠偉はそれを見て湯村に少しだけ視線を送る。 瑠偉が目薬を取ると同時に湯村は手を引き、様子を伺った。 軽くうつむき加減に微笑む瑠偉。 そのまま湯村に背を向けると、目薬を片手に顔を上げる。 そして、さし終わったのか顔をうつむけ、しばらく黙り込んでしまった。 踵を返すと湯村に歩み寄り、目薬を渡す。 そして、その場でうつむくと軽く会釈をした。
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