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数分すぎた頃だっただろうか
不意に少女は俺に視線を向けた
本当に急だったので
気の小さい俺はビクッと肩を大袈裟に揺らし驚いた
正面から見た少女の顔は人形なんじゃないかってぐらい整っていて
可愛かった
それも物凄く
俺は一瞬にして恋に落ちた
いわゆる一目惚れというヤツだ
そして少女は暫く俺を見た後
天使のように微笑んで
俺にこう言った
「タロウ...今日からお前は太郎。これは決定事項だ。文句はいっさい聞かない。わかったか太郎」
この言葉がすべてのハジマリだった
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