6人が本棚に入れています
本棚に追加
/20ページ
「太郎ッッ。早くきなさいッッ」
おっとイケナイ
今は俺を太郎と名付けた美羽(ミハネ)とお買い物中だった
デート
と言いたいが、俺の両手には大量の荷物
いわゆる荷物持ち係
とても悲しい現実だ
俺は慌てて美羽のもとに駆け寄る
彼女の機嫌を損ねたらその後が恐いからな...
美羽に追い付くなり彼女は俺に紙袋を押し付けて
そして一言
「持て」
と言ってさっさと歩きだす
そんな彼女の一歩後ろを俺は歩く
そこが今の俺の定位置
いつか
彼女の隣を歩ける日がくるといいな...
最初のコメントを投稿しよう!