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村外れの深い森...
そこには人間が
聖域とする泉がある。
泉の奥にも森は続いていて
人型のハギス達はそこに隠れ住んでいた...
泉の奥には..人間が近付かないからだ。
―――聖霊の泉―…
「お帰りなさい...
無事に帰って来たわね」
「セイレン...ただいま」
「ただいまなのー♪」
泉の精霊...
彼女が望まなければ
人間達には視認出来ない存在。
彼女が住んでいる
この泉の水は生物の
治癒能力を一時的に
上げる事が出来るのだ。
聖霊の泉とは人間達が付けた名で、
治癒効果の高い水は人間が重宝し始め
聖域とされるようになった。
穢すとバチが当たるという事らしい。
魔物のハギス達の森にも泉があり、
精霊が住み着いていた事から
人型ハギスの集落の長、ハギスヴァリアントが
この森に流れ着く前に出逢った
彼女、セイレンを招いたのだった。
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